3/6~3/8 東京、上海、デリー、リシケシュ

初めての海外旅行なのに、お金をケチって、上海経由でインドに行く格安航空券を買った。4万5千円也。

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成田空港にて、爆買いした荷物をカート一杯に積む中国人の列に並んでチェックインした。上海空港が濃霧のためフライトが遅延しているとの館内放送が入った。上海での乗り継ぎができなくなった。2時間ほど遅れてようやく飛行機は飛んだ。機内食はカレー。タッチパネル式の液晶モニターが付いていたけれど、充電切れなのか動かなかった。上海空港に到着後、乗り継ぎカウンターで明日の飛行機を予約してもらった。それから右往左往しつつもホテル行きのバスに乗ることができた。バスは右に左に車線変更を繰り返し、次々と前の車を越していった。中国人の他に、日本人男3女1、インド人美女1、米人男1が乗っていた。30分後、寰源大酒店というホテルに到着。空港に戻るバスも1時間おきにホテルから出ていると知り一安心した。

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同じくインドに行くという日本人のKさんと部屋でお話しした。午前10時くらいに客室用電話が鳴った。中国語で畳み掛けられて、English, OK?と聞くも切られた。このホテルの従業員は全く英語が使えないのだ。Kさんがフロントで聞いたら昼食の用意がありますよと伝える電話だったらしく、一緒に食事処に行った。見るからに美味しそうな中華料理が並んでいた。食べてみてやはり美味かった。給仕係の若い娘が去り際にbye-byeって手を振ってくれた。同じ人種でも彼女から見た僕は外国人なんだなあと思った。

ちょっと外出して近くのショッピングモールに行ってみた。日本と変わらなかった。ホテルから再び運転の荒いバスに乗って空港に戻った。出発ロビーでタイに行くという日本人のSくんとお話しした。インドに行くと言ったら、死なないように気を付けてと言われた。彼は旅人って感じではなかった。飛行機まで移動するバスを待つ部屋で、Kさんとインド人美女が仲良くなっていて羨ましかった。良いもん、僕は孤独な旅人さ。日本人がたくさんいた。おそらく20人以上いた。他にはお坊さんが多かった。

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飛行機に揺られて、吐きそうになった。でも、ケツが痛くてそれどころではなかった。午前3時、デリー空港に到着した。早速、国際キャッシングを試みた。出来なかった。空港内の全てのATMで試すも出来なかった。所持金2万円。僕は途方に暮れた。ハリドワールとバラナシに行くチケットを買って、残ったお金で14日間を過ごすことが出来るだろうか…約1万Rs…移動費3000Rs…一日あたり500Rs…安宿に一泊300Rs…一日の食費200Rs …考えた挙句、ニューデリーに行って観光会社に頼ることにした。空港内で少しだけインドルピーに両替して外へ出た。まだ薄暗い。メトロの駅構内で始発を待とうとするも警察を名乗りチケットを見せろと言ってくるインド人がしつこい。警察だと証明できるものを出せというと、待ってましたと言わんばかりに偽物のIDカードを財布から出した。さすがに笑ってしまった。一緒に警官の駐留所に行こうと誘って歩き出す。もちろん途中で逃げた。再度、駅構内で始発を待った。しかし、また奴はやって来た。次の駅まで歩くことにした。大きな道路の脇の小さな歩道をとぼとぼと歩き続けた。オートリクシャーの運転手に何度も声をかけられた。彼らにとってぽつんと道を歩く外国人なんて恰好のターゲットだ。1時間ほど歩いてようやくデリー・エアロシティ駅に着いた。X線が壊れているのか使っておらず、リュックサックの中身を全て出すように言われた。窓口にてチケットを購入した。50Rsくらいだった。紙ではなくてコイン。インドの地下鉄は不自然なほどにカッコ良い。決してやって来ることはないのだけれども、いわゆる近未来的というやつだ。インド人が作るハリウッド映画、ボリウッドと同じ匂いがする。

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ニューデリー駅に到着し、外に出ると糞尿の匂いが漂っていた。そしてすぐに、おじさんが立ちションするのを見た。maps.meというオフラインでも使える地図アプリでtourで検索してトップに出てきたIndia Tourism (tourist information centre) という観光会社に行ってみた。中に欧米人の姿がちらほら見えて少し安心したので中に入った。2階で待っていると、日本語を話すインド人が出てきて、ツアーの相談が始まった。僕を安心させるためにLINEに登録している日本人の友達を見せてきた。逆に怪しかった。僕はハリドワールに行きたいと言っているのにリシケシュの方が良いと彼は譲らなかった。おそらく、ハリドワールには提携先のホテルが無いのだろう。結局、リシケシュで6泊、バラナシで6泊ということで、ホテルと鉄道の予約をした。450ドルだった。100ドルほど上乗せされた金額だと思ったが、まあいいやと目を瞑った。リシケシュまでは車で移動だった。早速、運転手のおっさんにお前は俺にいくらチップを払うんだって聞かれた。ここで小さな額を言ったら、おっさんは途中で僕を車から降ろすのだろうか?相場が分からないから300Rsって言った。とても不満そうだった。おっさんはラジオから流れる歌謡曲を聞きながら平均80km/hで車を走らせた。少しでも今風な音楽がかかるとチャンネルを変えていた。途中、前方にて交通事故が起きて1時間の足止めを喰らった。インドは交通事故死が世界一多いというのに信号機がほぼない。しばらくして、おっさんは急に逆走し始めた。僕のたじろく様子を見たおっさんは、左側は最近出来た道路で、今走っているのは昔からある道路だと言った。つまり少し前までは右側の道路を全ての車が走っていたらしい。なぜ新しい道路を使わないのかと聞いたら、短いからだって。おっさん曰く、インドの道はノールール。何度も正面衝突しそうになり冷や冷やした。絶対におっさんが悪いのにおっさんが俺の道を邪魔するんじゃねえとホーンを鳴らす。

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初めての信号待ちをしていると日除けを売る少年が歩いてきた。おっさんはそれを買った。僕が日差しに苦労していたことに気付いていたようだ。優しいけどよく分からない。おっさんにはたまに奥さんから電話がかかってくる。他とは着メロが違うのだ。そして、会話の最後にキスの音を入れる。これがインド流なのだ。運転が好きなのか聞くと、もちろん、だってさ。7時間かけて、リシケシュにあるHotel Devoy Innに到着した。チップとして400Rsあげた。日除けを100Rsで買ってくれたからその分を上乗せした。おっさんはとても嬉しそうだった。ホテルには偶然にも日本人Aさんが泊まっていた。一緒に近くの店にペットボトル飲料を買いに行き、部屋に戻って談話した。ちょっと彼に憧れた。最後の気力を振り絞り、洗濯を済ませ、冷水でシャワーを浴びて就寝した。

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