卒業式前日、担任に何かあげようと思ったのだが、色紙は普通過ぎて好きじゃない。
ということで、写真の裏に先生へのメッセージを書いて渡すことにした。
100円ショップでA4の光沢紙とハードケースを買い、先生が写った写真を面白く編集し、印刷した。
卒業式当日、クラスで誰も先生への色紙を準備してなくてホッとするとともに、僕が準備しなかったら先生に何にもなかったじゃんって思った。
ともかく、みんなに空き時間でメッセージを書いてもらった。
卒業式が終わり先生が
「最後に誰か言いたいことある?みんなにぜひ伝えたいこととか。昔、『俺、長渕うたいます。』って言ったやつもいたよ。(笑)」
と笑いで場を繋ぐ。
しかし、クラスは無反応…
(まだ全員書き終わっていない…)
先生は、続ける。
「何か趣味について語りたいとかでもイイよ。(笑)」
(やっぱり先生は、めっちゃ贈り物欲しがってる…バレバレ…どこまで回ってるのかな?)
先生、
「大丈夫?最後に?」
そこで見兼ねたムードメーカーの副委員長が、
「先生、これ。」
と写真を手渡す。
「おっ、ありがとう。」
「まだ書いてない人いるけど、あとで先生のところに書きに行くから。(笑)」
「ははっ
これ、誰作ってくれたの?」
これ、誰作ってくれたの?」誰かが僕の名前を言った。
黙っておきたかったのだけれど、ばれた。
「ありがとう。」と先生は言った。
僕はただ、うなずいた。