蚊の羽音とあまりの暑さで夜中に何度か目を覚ました。朝の6時半にも蚊の羽音で目を覚ました。そのついでに
MEGU CAFEを出てぶらぶらと路地を歩いた。インドに来て6日目にリシケシュで見つけたものより、バラナシで見つけた「安心してください、はいてますよ」はかなり難易度が高かった。胡坐を組んだ足に腕を通して手だけで体を支えている。相当鍛えていないと出来ない。



夕方、ガンジス川を眺めながらカッコつけて黄昏ていると、「お兄さん、昨日も会たネ」とインド人が話しかけてきた。
「君に会ったのは一昨日だよ。」
「そうだっけ。お兄さん、失恋でもしたの?」
「どうして?」
「元気なさそうだから。」
「余計なお世話だよ。」
「ここいい景色だね。」
「僕は1人で静かに見ていたいよ。」
「葉っぱいる?」
「いらない。うるさい。」
「何がうるさいんだよ。」
「日本語で話しかけてくるインド人はみんな葉っぱ葉っぱってうるさいんだよ。」
「でも日本に帰ったらできないよ。」
「インドでだって駄目でしょ。」
「みんなやってるよ。お兄さん、やったことないの?」
「もう話しかけないで。」
「何でよ。」
「うるさい。」
「お前の方がうるさいよ。」
逆切れした彼は知っている限りの日本語で暴言を吐いて去っていった。それから1分もせずにバラナシ大学に通っているというラウル君